Claude Morin (Le Pontil)
Glass vase
1978, France

フランスのガラス作家、クロード・モランによる 1978年の作品。ガラス製のフラワーベースです。
妻と設立した自身のアトリエ、Le Pontil 製。
落ち着いた繊細でクリアな色合いは、照らされる光の種類・強さによりとても美しい様々な色と表情を見せてくれます。
こちらの作品のカラーはなんとも形容のし難い、パープルがかったブラウン？ガーネット？マルベリー？アンバー？
柔らかくもあり力強くもある、薄くもあり濃くもある色合いで、グラデーションが美しい作品です。

花器としてはもちろん、アート性のあるフォルムはオブジェクトとしても◎
肩のラインが美しく、ワインボトルに例えるならばボルドーでもブルゴーニュでもない、左右に僅かな不規則さがある曖昧な美しさは侘び寂びを感じる角度。

手吹きガラス特有の滑らかでぬめりのある質感。ランダムに内包される気泡と、それらがすじの様にガラスの中で自由に伸びている様はクラフト感溢れる手作りの証。美しい形と厚すぎず薄すぎない手吹きガラスのバランスが良い作品です。

ひび・かけ等は無く良いコンディション。底面にサインがございます。
直径 約10cm、高さ 約40cm

弊社オンラインストア掲載商品のほとんどが50年以上前に製造され、実際に使用されていたヴィンテージ家具です。全ての商品を検品後、メンテナンス・クリーニングを施しますが、微細な傷や製造時の構造上使用に問題の無い、あらがある物もございます。

経年による味わいなどヴィンテージ家具のコンディションについては、その定義に個人差があると私共は考えております。コンディションについて商品説明にて表記しておりますが、より細かなコンディションについてご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

Claude Morin （クロード・モラン）

1970年、生まれ故郷であるフランス南東部Dieulefit（デュールフィ）に妻フローレンスと共に自らのガラス工房、Le Pontil（ル ポンティル）を開設。さまざまな作品を作り上げる中、吹きガラス製作に使用する吹き棒を新たに考案するなど自らの製作活動以外にもフランス国内のガラス工房の発展に尽力。
この時代（1970年代）、小規模なアトリエで活動するガラス作家はフランス国内にほぼおらず、大企業による大量生産のガラス製品がシェアを占めていたため、Morin夫妻による活動はフランスでの手作りガラス製作活動復活の先駆者として高く評価され商業的にも成功。
数少ない経済的に独立した個人による工芸品のアトリエとして名声を得ます。
また、多くの国際的な展示会での成功を収め、1978年には『 l’Association pour le Développement de la Création Artistique en Verre』（ガラスの芸術的創造の発展のための協会）を設立しました。
伸びやかで美しいフォルムと淡く色あせた様な独特の色彩を持つ作品たちは、フランスの手工芸品復権の象徴として高く評価されています。

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