北欧・デンマークデザインの巨匠としてあまりにも有名なデザイナー、ハンス J. ウェグナーによりデザインされたダイニングチェア、CH29 オークです。製造はウェグナーのチェアを数多く手掛けたことで有名なCarl Hansen & Son

コンパス状のフォルムがまず目を惹きつける特徴あるフレームとレグ。
その独特の見た目は実際にデザインソースになったとされるSawbuck（ソーバック。丸太などの木材を乗せ鋸で製材するための台。X状の台座2つを1組に、長さのある木材を安定させるのに適した強固な構造を持つ）に因んで、ソーバックチェアの愛称を持ちます。

非常に少ないパーツ数でインパクト大なデザイン。座面を除くフレーム部はたった7つのパーツにより構成されています。実際に座面を取り外した状態を目にすると、え？これだけ？と声に出してしまうほどの見た目と軽さ。腰掛けた際の安定感が信じられないようなシンプルな見た目と、指一本で軽々と持ち上げられる軽さです。
反面座面にはかなりの重さがあり、持っただけで堅牢性の高さを感じます。この座面の重さが椅子全体のバランスの良さを担っているのでしょう。
レグの形状についても、シンプルな構造で優れた耐久性を持つコンパス構造だからこそ、少ないパーツ数で安定感のあるかけ心地を生み出しています。

弧を描き、左右をくり抜かれたようなユニークなフォルムの背板は身体に程よくフィットし、木製であることを忘れるほど柔らかに、しかし、しなり・たわみは無くしっかりと上体を支えます。
CH29はダイニングチェアにしては背もたれが後方に向かい角度があり、カーブした背板も手伝って腰掛けると上体がやや後ろがかりの姿勢となります。ところがここからが凄いポイント。
ほとんどの方は椅子に腰掛けた際、背もたれに上体を預ける（もたれる）とお尻から下半身が前方に押し出される力が働くと思います。しかしCH29は後方に向かい下がる座面の傾斜が体重（力）の掛かりを分散させ、前方に押し出されることなく、すっぽりと包まれるように感じるかけ心地を生み出しています。このかけ心地を十分に味わっていただく為に、是非座面の奥までしっかりとお尻を入れて座っていただきたい椅子です。ダラっと腰掛けると素晴らしい掛け心地を感じることができません。

フレームはオーク無垢材。背板はオークの突板です。オイルフィニッシュにてメンテナンス済み。座面張り替え済み。座面内部のクッションは藁と綿のオリジナルの状態です。製造当時のオリジナルのかけ心地を堪能いただけます。今回、ほぼ使用感のないとても良いコンディションで5脚の入荷がありました。5脚全て同一のプロヴェナンスからの入荷であった為、同じ環境で使用・保管されていた言わば兄弟のような5脚となります。その為木材への経年による影響の個体差が少ない5脚となり、セットでのご使用もお勧めです。
コンディションについてご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

弊社オンラインストア掲載商品のほとんどが50年以上前に製造され、実際に使用されていたヴィンテージ家具です。全ての商品を検品後、メンテナンス・クリーニングを施しますが、微細な傷や製造時の構造上使用に問題の無い、あらがある物もございます。

経年による味わいなどヴィンテージ家具のコンディションについては、その定義に個人差があると私共は考えております。コンディションについて商品説明にて表記しておりますが、より細かなコンディションについてご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

メンテナンス・クリーニング代込みの価格です。
綺麗にしてからお届けしたいので、発送までにお時間をいただいております。
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