shopping

Olavi Hanninen / Dining Chair C

フィンランドの家具デザイナー、インテリアデザイナーのオラヴィ・ハンニネン(Olavi Hänninen 1920~1992)によるデザインのダイニングチェアです。同じくフィンランドの家具メーカー、Mikko Nupponenより販売されました。

一切の装飾を省いたミニマルなデザイン。椅子として必要最低限のパーツのみで構成された原始的とも言えるフォルム。使用される木材エルム(ニレ)の無垢材は固く重く堅牢性に富み、実用性を再重要視したであろうこの椅子が1950年代当時のフィンランドでどのように受け入れられたのか…

ここから先は私の勝手な想像、推測となります。ご興味のある方だけお読み下さい。

森と湖の国として知られるフィンランドは1950年代当時、労働人口のおよそ半数が農業、林業に携わっていたそうです。必然的に国内にて生産される主な製品は林産加工品。木材をはじめ、パルプ、紙製品などを輸出し戦後の国の発展を支えたそう。1952年開催のヘルシンキオリンピックは戦後フィンランド経済の復興を象徴するもの。いつの時代も労働者が経済の発展、戦後の復興を支えます。

この椅子、そのフィンランド発展の縁の下の力持ちだった労働者たちが使ってたんじゃないかな?と私は想像します。エルム材は固く重く粘りがあり水に強い木材。古くはアンティークと言われる時代より庶民のための家具や農耕用の桶や樽、箱として使用された実用性高い木材です。

私が思うにこの椅子、計算してデザイン・製造されたモダンなミニマルさを持つカッコいい椅子ではなく、庶民の生活に寄り添った田舎臭いとも言えるプロダクトデザインなのではないか。と思うのです。実際に使われていた当時は、自国で採れる安価な木材で多少乱暴に扱っても頑丈な上、単純な構造から壊れてもメンテナンスが容易な椅子。なんでもないただの椅子として扱われていたのではないか、と。現在も作られている量産品の同モデルJuhaはのちにデザインが認められ、形のみ受け継いでカッコいい椅子として作られたのではないかと。

現代の感覚で見るとミニマルさとワイルドさが同居したクラフト感溢れる美しい椅子。ところが当時実際に使っていた人々はそんなふうに思っていたのかな。と考えます。

農家や木こりがこの椅子に腰掛け熱いスープをすすり、Tの背もたれに手をかけ立ったままパンをかじる。食事を終えると仕事に精を出す。仕事が終わればまたこの椅子に座りビールや地酒を飲み語り合う。労働者が集まるバーなどでも使われていたかもしれません。

私の勝手な想像です。でもこんな想像をすると、ただでさえシンプルで美しいこの椅子が、さらにとても愛らしく、美しく見えるのです。

見た目通りの素朴な掛け心地です。Tの字の背もたれは体に沿うようにゆるくカーブしており、優しく体を支えます。削り出した木材をそのまま組み合わせたようなワイルドな見た目ですが、体を傷つけるようなエッジは無く、温かみのある作りです。

表面に小さな傷や擦れがございます。脚や背もたれのぐらつきなど実用性を損なうダメージはありません。使われてきた時代を伝えるヴィンテージコンディションです。コンディションについてご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

オラヴィ・ハンニネン(Olavi Hänninen 1920~1992)

フィンランドの家具デザイナー、室内装飾家。数多くのフィンランド公共施設のインテリアデザインを手がけるほか、家具デザインや路面電車の内装デザイン、教会の装飾などそのデザイン活動は多岐に渡ります。特に有名な活動として、1952年のヘルシンキオリンピックに合わせオープンした、Palace Hotel(フィンランドのモダニズム建築において傑作と評される)のインテリアデザイン、家具デザインが挙げられます。1957年、第11回ミラノトリエンナーレにて金メダルを獲得。1977年にはインダストリアルデザインのフィンランド国家賞を受賞。フィンランドのインテリアアーキテクト協会の名誉会長を務めています。

メンテナンス代込みの価格です。 綺麗にしてからお届けしたいので、発送までにお時間をいただいております。 ご了承くださいませ。

こちらの商品は、ヤマト運輸のらくらく家財宅急便 Bランク でのお届けです。 配送料金は全国どちらにお送りしても、実際にかかる配送料から一律50%割引になります。 カートにお入れ頂き、ご注文手続きにてご住所等をご入力されると、自動的に50%割引された配送料が商品代金に加算されます。 ご質問等ございましたらお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせくださいませ。

なお、お支払い方法に関しましてクレジットカード決済以外に銀行振込などもご利用いただけます。詳しくはお問い合わせフォームよりお問い合わせくださいませ。