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Pierre Chapo / R 13 sideboard

R 13 sideboard by Pierre Chapo 1960s France

フランスの家具デザイナー、木工職人であったピエール・シャポー(1927-1987)によるR13サイドボードです。

サイズも相まって圧倒的な存在感。使われている木材は質感と重厚感にあふれる無垢エルム材。
Assemblageと呼ばれる組み木の技法が多用された手作りの温もりと風合い溢れるクラフト感は、どこか牧歌的な優しさ・懐かしさを感じます。
使われている金属は扉の蝶番にあたる箇所の美しい真鍮削り出しパーツと扉の把手を固定するマイナスビスのみ。
トータル8つのドロワーとダブルドアによる収納部は箱型家具の特性を生かした抜群の収納力を誇ります。内部の棚板、地板の全てにエルム無垢材が使用された大変贅沢な作り。
特に木という素材にこだわりが見える箇所が扉の留め具。一般的な家具のドア留め具にはローラーキャッチャーやマグネット式のラッチ等が使われており、アンティーク・ヴィンテージ家具においても鍵をはじめとする何らかの金属製パーツが使われています。
ところがこちらの家具は両扉の召し合わせ中央部に配された木製のパーツに扉を固定(引っ掛け)し、扉が開かなくなる構造。この素晴しい意匠は家具のデザインのポイントにもなっており、平面で直線的なデザインの中で目を惹きつけるポイントです。

扉を開く際には把手を軽く持ち上げながら開きます。
緻密に計算された設計と素材の特性を掌握した経験から生み出されるChapoの作品は、釘やビスを使用せずとも隙間なく美しい接合部を見せ、長年の使用には狂いと劣化を見せない美しさがあります。その佇まいは実用品に芸術的な意匠を施し、機能性と美術的な美しさを融合させた手工芸品のよう。置くだけで部屋の雰囲気を変える様な存在感を持ちます。

エルム(楡)の無垢材をふんだんに使用し、直線を生かしたその作風は時に建築ムーブメントでいうBrutalistやBrutalismにカテゴライズされますが、個人的にはその名称から連想する粗野なイメージは全く無く、木のぬくもりが溢れるシンプルで機能的な家具に独自の芸術性をミックスした、日本でいう民芸品に近い雰囲気を感じます。
(実際にはブルータリズムは建築分野において1950〜1970年代当時の人が理想する生活の実現を目指し、革新的な素材使いに基づく複雑で精巧なモダニズム建築デザインの流派であったとされおり、現在の建築にも影響を与え続けています。)
また、Pierre Chapoはシャルロット・ペリアンによるレザルク スキーリゾートでのデザイン活動に影響を受けたと言われており、木の素材感を生かしたデザインの共通点がうかがえます。

コンディションについて、微細なスレやキズがございますが目立つダメージは無く、ヴィンテージ家具としてとても良いコンディションです。これから先長い年月ご愛用いただきながら経年による変化を楽しめるコンディションかと存じます。

弊社オンラインストア掲載商品のほとんどが50年以上前に製造され、実際に使用されていたヴィンテージ家具です。全ての商品を検品後、メンテナンス・クリーニングを施しますが、微細な傷や製造時の構造上使用に問題の無い、あらがある物もございます。

経年による味わいなどヴィンテージ家具のコンディションについては、その定義に個人差があると私共は考えております。コンディションについて商品説明にて明記しておりますが、より細かなコンディションについてご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

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