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Jacques Hitier School Desk

 

 

 

 

 

 

 

 

フランス 1952年
ジャック・イティエ
スクールデスク
 
フランスの建築家、ミッドセンチュリーデザイナー
ジャック・イティエ(1917-1999)
によるデザインのデスクです。
 
3本脚が特徴的なこちらのデスクは、そのデザインから
tripod-トライポッド-などと呼ばれています。
 
オーク材とスチールによる簡易的なデザインながら
木目が綺麗でなんとも味わいがあり、とても雰囲気のある佇まいです。
公共機関デザインや工業デザインが
お好きな方にもおすすめしたいデスクです。
 
このデスクには1950年代当時、通常販売版の突き板(プライウッド)で作られた物や
引き出しの取手の無い物が存在しますが、こちらの商品はオークの無垢材で
作られており、引き出しの下部に取手が付く(写真6枚目をご参照ください。)
実際にフランスの大学で使われていた大変珍しいバージョンです。
 
シンプルなデザインですが機能的で、まず3本脚である事からデスクとチェア
の間に体を入れやすく、椅子をわざわざ後ろまで引き、腰掛けてから
また椅子を戻すという動作が必要ありません。
少し椅子を引いただけで、左側からスッと体を滑り込ませるように
掛けられるというわけです。
3本脚による不安定さは無く、とても安定しています。
 
体が触れる部分の角は丸く処理されるなど、大変実用的なデザインです。
大きさも程よく、お部屋で壁付けして、PCデスクなどに使われるのがおすすめです。
 
 
ジャック・イティエは20世紀後半の装飾的な芸術の偉人の1人として挙げられ
現代に出版された彼のデザイン集は、あのカール・ラガーフェルドのおすすめの本の
一冊としてもあげられています。
 
パリで生まれた彼は、13歳のときにパリの有名な芸術学校、
Ecole Boulle(エコール ブール)に入学しデザインを学びました
 
卒業後、第二次世界大戦の後は
学校および政府の建物のようなパブリックスペースの産業家具のデザインを
専門としましたが、その一方では高級なハイエンドホームファニチャーを
デザインするなど、大変精力的にデザイン活動を行いました。
多くのデザインコンテストに頻繁に参加していたことも知られています。
 
先のブログ、こちらでご紹介したマルセル・ガスコアンのプロジェクトに、
スチールパイプを使った家具のデザイナーとしても参加。
 
Ecole Boulleにて1964年〜1972年までは学部長を、
1972年から1982年まではディレクターを務めています。
 
1950年代当時のパリ、公共の環境で実際に使われていた簡潔ですが優れたデザイン。
ぜひお部屋にいかがですか?
 
 
オーク材+スチール
 
 
構造確認後この家具の持つ雰囲気を壊さないリペアにとどめています。
 
ご要望によりピカピカにリペアする事も可能です。
 
 
 
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