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New arrivals

 
フランスより新商品入荷のお知らせです。
 
買い付けた商品が多数入荷しています。
人気デザイナーの作品はもちろん、店頭にお出ししている商品以外にも色々と入荷しています。
 
ハリーズアンティークマーケットにて新しいディスプレーで皆様のお越しを
お待ちいたしております。
 
ぜひ遊びにいらしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うれしいであい

 

 

11月の半ばよりフランス買付けにきています。
パリを拠点に様々なところに行き
今回もとても素敵な人、場所、物と出会うことができました。
写真は買付けのほんの一部です。
 
これからさらに素敵な出会いを求めてイギリス、デンマークとまわります。
 
晩秋から初冬のパリ。
寒さも厳しくなりますが街路樹のプラタナスがひらひらと舞い落ちる雰囲気もまた好きなパリです。
 
 

Hans J Wegner GE290

※ハイバックタイプSold※
デンマーク 1950年代
ハンス J ウェグナー
GE290 GETAMA
 
 
ウェグナーのイージーチェアのなかでも特に人気の高い
GE290が入荷しました。
ハイバックタイプ、ノーマルタイプ共にオーク材
コンディション良好です。
 
 
オーク材+ファブリック
 
 
 
商品についてのお問い合わせは
までお願いいたします。

Roger Landault CABINET Edition meubles ABC

 

 

 

 

フランス 1955年
ロジェ・ランドー
キャビネット meubles ABC社
 
フランスのミッドセンチュリーデザイナー
ロジェ・ランドー(1919~1983)によるデザインのキャビネットです。
 
 
1955年、フランスの家具メーカーABC社より依頼をうけたロジェ・ランドーは
用途やデザインは異なる家具ですが、同じスタイル、同じ色合い、同じ素材で、
それらの家具を並列して多用に使える家具のデザインをしました。
 
このデザインで、ロジェ・ランドーはフレンチミッドセンチュリー家具の
アーティストにとって最も名誉あるルネ・ガブリエル賞受賞しています。
 
 
こちらのキャビネットはその時にデザイン、製作された物です。
 
 
とても落ち着いた雰囲気ですがデザインに重さが無く
フレンチミッドセンチュリーらしい、とてもバランスのとれたキャビネットです。
この直線的なデザインからはルネ・ガブリエルのデザインの影響が見られ、
またオーク材を使用した温かみのあるデザインからはマルセル・ガスコアンの
スタイルの要素も感じられます。
 
かっこよさと可愛らしさの同居する不思議な佇まい。
 
極力装飾を除いたシンプルなデザイン。しかしながら
下部の脚に渡る棚のデザインや
扉の取手のデザインが特徴的で、素朴な雰囲気ながらとても存在感のある
見ていて飽きのこない長く付き合える家具です。
スライドする扉のため実用的で、扉を開くためのスペースを考える必要がありません。
 
この家具について、あまり家具に興味のない私の友人が一目見てひとこと
「いいね、これ。」
と言い、長い時間眺めていたのが印象的です。
もちろん個人の好みもあるでしょうが、興味のない人に関心をもたせる力が
この家具にはあります。もちろんミッドセンチュリーファニチャーがお好きな方にも
自信を持っておすすめしたい素敵なキャビネットです。
こちらは日本での流通はほぼ無いと思われます。
 
 
1919年パリで生まれたロジェ・ランドーは14歳でパリのアート専門の高校へ入学します。
高校卒業後パリのアート学校、エコール・ブールの夜間部へ通い
昼間は陶芸の仕事をしていました。
 
1945年にはルーブル芸術学校のデザインの講師を勤めながら
フランスの家具コンクール、Concourt du Mouble de France で1等を受賞。
同年にはフランス農林水産省、環境庁などから内装間取りのディレクターとして
インテリアや家具のデザインを担当。
 
1945~1955年の10年間、ベルギー・ブリュッセルのル・ボン・マルシェ百貨店に
アートディレクターとして抜擢。
この時の仕事が内装や家具の素材やディスプレイの独学に役立ったといわれています。
 
1946年から、装飾アーティストなどの展示会に陶器を出品
 
1948年、家具の展示会に初めて参加
 
1952年、アルミニウム製、フォルミカ(机、椅子などセットの家具会社)の
コンクール1等受賞
 
1954年、Boutier社から発売された彼のデザインによるChair6517は
メディアにも大きく注目され、取り上げられるやいなや
80,000脚以上を売り上げる彼の1950年代作品のベストセラーになりました。
ちなみにこのChair6517は当店でも以前、2脚入荷しましたがとても雰囲気のある
可愛らしい椅子で、すぐにsoldとなっています。
 
1955年、先にも記しましたが、モダン家具アーティストにとって最も名誉ある
ルネ・ガブリエル賞(家具、インテリアデザイナーのルネ・ガブリエル(1890-1950)
の名を称して設立された家具クリエイターのための賞
1950年から1990年まで毎年開催されていた)を受賞
 
その他にもさまざまなデザインコンクールに参加し、数々の賞を総なめにするなど、
大変精力的にデザイン活動を行っています。
 
 
その一方で、ロジェ・ランドーはプライベートな時間を
とても大切にするデザイナーでした。
 
彼はまず何よりも、学校や職場などパブリックスペースのシリーズ家具の製作者であり
個人からのオーダーは、必ずしも彼の希望するものではありませんでした。
その為、個人の注文は年にたったの1、2件のみで、これらに時間をとることを望んでいなかったと言われています。
 
そして自宅には仕事を持ち込まず、書斎、仕事場を設けませんでした。
休暇は家族と共に過ごし、趣味である絵画や彫刻に時間を費やしたかったからです。

家族と旅行や自然を楽しみ、好きな陶芸や趣味の絵画、彫刻に時間を費やす。

 


私個人的な意見ですが、家具やインテリアデザインから離れた
そういったプライベートな時間を大切にする事が
彼の優れたデザインの根底にあるのではないかな。と思っています。


優れたデザイナーによるシンプルで実用性の高い家具

フレンチミッドセンチュリーがお好きな方には特におすすめです。


オーク材


構造確認後メンテナンス済み
商品についてのお問い合わせは
までお願いいたします。

Robin Day Chair 675

 

 

 

 

 

 

 

※Sold Item※
 
イギリス 1952年
ロビン・デイ 
675チェア
 
イギリスのミッドセンチュリーデザイナー
ロビン・デイ(1915-2010)によるデザインの椅子
675チェアです。
 
存在感がありお部屋にあると、とても目をひくデザイン。
個性的ですが上品で、見る角度によりさまざまな表情を見せるため
眺めていて飽きません。
 
細いスチールフレームに曲げが美しく立体的なデザインのプライウッド製
背もたれとアーム部分。
ダークグレーのファブリックで包み張られた座面。
それぞれの色のバランスが良く、異なる素材をうまく使いながらまとまりのある
素晴らしいデザインです。
椅子を構成するそれぞれのパーツ間に程よい空間があり
その為軽やかな印象も受けます。
 
特に背もたれからアーム部への流れるようなラインがとても綺麗で、
現代アートのオブジェのような佇まいです。
 
この椅子は1950年代当時AirborneとHabitat、2つのメーカーから製造販売されました。
 
今回ご紹介のチェアはAirborneエディションにあたり1950年代でも初期の生産です。
製造数が少なくレアなバージョンです。
デザイン上にも違いがあり、アームの上部(写真6枚目をご参照ください)
に、ビスがありません。
 
Airborneエディション以外の製造品は現行品を含め
下の写真のようにビスが打ってあります。
 

 

言うまでもなくビスが無い方がデザイン上洗練されており、
実際にヨーロッパではAirborneとそれ以外では価格の相場に3倍の差があります。
 
デザインに目が行きがちですが座り心地がとてもよく、
背面からアームへのラインが驚くほど身体にフィットします。
このフィット感は本当に実際に体感して頂きたい!素晴らしいものです。
 
デザインと機能性はときに比例せず反発し合います。
こちらの椅子は優れたデザインに心地よい機能性を備えたおすすめの椅子です。
 
 
ロビン・デイはこちらでもご紹介していますが、
20世紀の大変影響力のあるイギリスの家具デザイナーでした。
家具製造で有名な町ハイウィコムで生まれ、ロンドンの
ロイヤル カレッジ オブ アートで芸術を学びました。1942年に結婚した妻ルシアンと
共同で1948年にデザイン事務所を設立。
その年にニューヨーク近代美術館 MoMAによるローコスト家具のデザインコンクールで
大賞を受賞しています。1951年には彼の地位の高さを決定づけるロイヤルフェスティバルホールの座席をデザイン。
 
家具だけではなく企業のロゴやアートワーク、ショールームのデザインや航空機内装用
カーペットやTV、ラジオのデザインなどその活動は多岐にわたります。
 
1974-1980年までロンドンの家具学校 LONDON SCHOOL OF FURNITUREの主宰。
 
現代も彼のデザインした家具は製造され続け、そのデザイン性の高さを証明。
さまざまなデザインの家具を数多く残しています。
 
 
チーク材プライウッド+スチール+ファブリック
 
 
構造、クッション内部確認後オリジナルの状態を維持しています。
ご要望により生地の張り替え可能。
 
 
 
商品についてのサイズ等詳しくは
までお問い合わせお願いいたします。

Jacques Hitier School Desk

 

 

 

 

 

 

 

 

フランス 1952年
ジャック・イティエ
スクールデスク
 
フランスの建築家、ミッドセンチュリーデザイナー
ジャック・イティエ(1917-1999)
によるデザインのデスクです。
 
3本脚が特徴的なこちらのデスクは、そのデザインから
tripod-トライポッド-などと呼ばれています。
 
オーク材とスチールによる簡易的なデザインながら
木目が綺麗でなんとも味わいがあり、とても雰囲気のある佇まいです。
公共機関デザインや工業デザインが
お好きな方にもおすすめしたいデスクです。
 
このデスクには1950年代当時、通常販売版の突き板(プライウッド)で作られた物や
引き出しの取手の無い物が存在しますが、こちらの商品はオークの無垢材で
作られており、引き出しの下部に取手が付く(写真6枚目をご参照ください。)
実際にフランスの大学で使われていた大変珍しいバージョンです。
 
シンプルなデザインですが機能的で、まず3本脚である事からデスクとチェア
の間に体を入れやすく、椅子をわざわざ後ろまで引き、腰掛けてから
また椅子を戻すという動作が必要ありません。
少し椅子を引いただけで、左側からスッと体を滑り込ませるように
掛けられるというわけです。
3本脚による不安定さは無く、とても安定しています。
 
体が触れる部分の角は丸く処理されるなど、大変実用的なデザインです。
大きさも程よく、お部屋で壁付けして、PCデスクなどに使われるのがおすすめです。
 
 
ジャック・イティエは20世紀後半の装飾的な芸術の偉人の1人として挙げられ
現代に出版された彼のデザイン集は、あのカール・ラガーフェルドのおすすめの本の
一冊としてもあげられています。
 
パリで生まれた彼は、13歳のときにパリの有名な芸術学校、
Ecole Boulle(エコール ブール)に入学しデザインを学びました
 
卒業後、第二次世界大戦の後は
学校および政府の建物のようなパブリックスペースの産業家具のデザインを
専門としましたが、その一方では高級なハイエンドホームファニチャーを
デザインするなど、大変精力的にデザイン活動を行いました。
多くのデザインコンテストに頻繁に参加していたことも知られています。
 
先のブログ、こちらでご紹介したマルセル・ガスコアンのプロジェクトに、
スチールパイプを使った家具のデザイナーとしても参加。
 
Ecole Boulleにて1964年〜1972年までは学部長を、
1972年から1982年まではディレクターを務めています。
 
1950年代当時のパリ、公共の環境で実際に使われていた簡潔ですが優れたデザイン。
ぜひお部屋にいかがですか?
 
 
オーク材+スチール
 
 
構造確認後この家具の持つ雰囲気を壊さないリペアにとどめています。
 
ご要望によりピカピカにリペアする事も可能です。
 
 
 
商品についてのお問い合わせは
までお願いいたします。
 
 
 

 

Marcel Gascoin Model “C” Chair

 

 

 

 

 

 

 

フランス 1942年
マルセル・ガスコアン
モデル”C”チェアー
 
フランスのミッドセンチュリーデザイナー
マルセル・ガスコアン(1907~1986)
によるデザインの椅子、モデルCチェアです。
 
この椅子は一見地味で素朴なデザインですが、細部まで
考え抜かれたデザインが素晴らしく、見ていて一切の違和感などを
感じる事のないデザイナーのこだわりが行き届いた素晴らしい椅子です。
 
どの角度から見ても美しく、その佇まいには安心感すら感じます。
 
脚の形状や素材、椅子のパーツ構成はこの時代のフレンチデザイン
を踏襲していますが座面の置き方などに個性があります。
 
この椅子には座面、背面がプライウッドや藤で作られたものが存在しますが
こちらのストロー(い草)で張られたものは当時、受注による
オーダー製作販売しかされておらず、数が少ないため貴重です。
 
またこちらの椅子は座面を支える後ろ側のアーチ(写真5、7枚目をご参照ください)
が2つに分かれている初期に作られたものの為、合わせて希少です。
(初期版以降は後ろのアーチが一本のパーツになります。)
 
コレクターの方にもインテリアの一環として自信を持っておすすめしたい
フレンチミッドセンチュリーのなかでもとても”らしい”、優れたデザインの椅子です。
 
もちろん実用性があります。
座面、背面の角度がなんとも具合よく、温かみのある素材感そのままの
安心感のある座り心地です。
ダイニングテーブルやデスクに合わせるのがおすすめです。
 
マルセル・ガスコアンはフランスのデザインアーティスト集団、UAMの
メンバーの1人で、そのメンバーはコルビュジェやジャン・プルーヴェ、
シャルロット・ペリアンなどフレンチモダンを語る上で絶対にはずす事のできない
そうそうたるメンバーでした。
UAMは、当時アールデコが主流だったフランスのデザイン界の流れを断ち、
モダンデザインを世に送り出したアーティスト集団です。
 
木材を多用した温かみのある、実用性に富みながらもデザイン性が高い家具や
インテリアデザインが特徴で、彼の残したアイテムはフランス本国でも
大変人気があり、なかなか見つけられない希少性の高いものとなっています。
 
先のブログこちらでもご紹介したピエール・ガリッシュの師にあたり、
他にも多くのデザイナーを育てました。
そのため、フレンチミッドセンチュリーのデザイナーのなかでも
大変重要な人物にあたります。
 
 
時を経て、実用性をそこなわず現代に残る温かみのある椅子。
そのデザインに古臭さは無く、置くだけで当時のデザイナーの
目指した新しいデザインの流れが目に浮かびます。
 
 
とてもとても素敵な椅子。オーラがあります。
 
 
オーク材+ストロー。
 
 
構造確認後この椅子の持つ風合いをそこなわないリペアにとどめています。
 
 
 
 
商品についてのお問い合わせは
までお願いいたします。